さわや探偵団

  • no.03
    2016/11/10UP

    探偵者 本店・竹内

    シライシパンの豆パンロールを比べてみた!

    シライシパンの豆パンロールはコンビニごとに違う味

    シライシパンの人気のパンのひとつに「豆パンロール」があります。個人的な好みですが、菓子パンを選ぶときこれを手に取ることが多いです。甘いだけでのパンでもなく惣菜パンほどの重さもなく、マーガリンと豆の絶好な組み合わせ、食べて飽きないです。袋の裏に書いてある「シライシ坊や」のひと言によると、豆は手作業で入れているという文字通り手間をかけてるこのパンは12年前に発売されたそうですが、「豆パンロール」の前身に丸い豆パンがあり、とあるスーパーで販売するときにアレンジしたのが最初だったそうです。当初は地元岩手県では「ビンズロール」が人気のせいかそれほどでもなく、先に青森県でヒットの火が付いたとか。白石だけに特に黒石市で熱狂的に迎えられたかどうかは定かではありません。今では単品でCMが流れるくらい一番人気のパンです。
    そんな「豆パンロール」に兄弟がいるのをご存じですか?

    サークルKサンクス・・・「豆パンマーガリンサンド」
    セブンイレブン・・・「豆パンロール」(PBではなくシライシパンのそのまま販売)
    ファミリーマート・・・「豆パンマーガリン」
    ミニストップ・・・「しっとり豆パン(マーガリンサンド)」
    ローソン・・・「豆っこロール(マーガリン入り)」

    コンビニのいわゆるPB商品で「豆パンロール」もどき、同じ物ではなく微妙にマーガリンの量やパン生地が違って各社独特な味に仕上がっているんです。人気だから真似したんだな、と思い込んでいたのですが、ある日、気づいたのです。全ての「豆パンロール」もどきの袋の裏側に「製造者/白石食品工業(株)」と表示されていることに!これらをシライシパンで作り分けていたなんて!と衝撃のあまり周りの人に話してみたんですが、「そうですか」「へえ~」で終わってしまい肩透かしだったので、こりゃもうちょっと調べてみようと思い立ってシライシパンの本社に行ってみることにしました。

    盛岡でパンといえば

    もちろん真っ先に思い浮かぶのは、盛岡のソウルフードである福田パンですよ。大好きですよ。これを言っておかないと「非盛岡人!」「住民票没収!」と叩かれるかもしれないですから。ああ、いえいえ、そんな意地悪くないですよ?盛岡人。うん、気を使い過ぎてる。とにかく福田パンがいかゆえにソウルフードかというと、高校時代、2時限目が終わったら早弁して弁当を食べてしまい、昼休みになるやいなや売店に走り「あんバター」「ジャムバター」「ピーナッツバター」の3大人気福田パンを売り切れる前にゲットして食べるという日常だったわけです。中学時代なんて上田中学校だったのですが、ひそかに好意を寄せていた後輩の女の子が、サッカー部でゴールキーパーをやっていた福田潔くん(現社長)にお熱だったというウラミ、ではなくて淡い思い出もあります。それはともかく、木村紅美さんの小説「イギリス海岸」(メディアファクトリー刊 文庫化熱望)の題材になったり、「パン欲」(世界文化社刊)、「私のサンドイッチ」(地球丸刊)などの書籍や幾多の雑誌のパン特集やテレビなど、今や全国区になっていまして誇らしい限りです。ちなみに、11月11日に発売の「コッペパンの本」(木村衣有子著 産業編集センター刊)という新刊には福田パンの話がたくさん載っていますよ。

    シライシパン工場のある街はパンの香りがする

    さて、シライシパンです。こちらだって子供のころはヤマザキパンと同じくらいメジャーだと思い込んでたり、昔パン屋さんだった古い建物にシライシパンの古びた看板が残っていたりと、地元度の高さは負けていません。そうそう月刊誌「CREA (クレア) 2016年 08月号」の特集にも地元パンとして取り上げられました。というわけで、いざ、盛岡市の黒川にある本社・盛岡工場に向かって大通りからママチャリを漕ぐこと50分、工場近辺にはパンの香りが漂っていました。おいしそうな街です。ジャムおじさんの工場のまわりもパンの香りで充満してるんだなあと想像します。工場のそばと日詰にシライシパンアウトレットショップがあるのですが、大きさなどが規格外に出来てしまったパンを安く販売しているそうです。なんと!「豆パンロール」が50円でした!ご近所の人がうらやましい。あ、それと自転車は思いのほかハードでしたので、車か1時間に2本しかない路線バスがおすすめです。
    そして守衛のオジサンに怪しまれながらも建物に侵入し、商品企画部のクロさんイワさんクマさんの3人のシライシガールズに貴重な時間を割いていただきお話を伺ってまいりました。

    肝心なことはわからなかった!

    本当に一番知りたかったことはそれぞれの「豆パンロール」のズバリレシピ!であり、それがだめでもせめて目指した味の方向性!だったわけなのですが、これは行く前にNGの回答がありました。「豆パンロール」のコンビニごとの詳細についてはお答えできませんあしからず、各コンビニの仕様書に基づいて作っているため、おいそれとはもらせませんよと(そんな失礼な言い方ではなかったですが)。うーん、残念です!それならばと、ファミマとローソンの豆パンロールもどきを持参し御三方に試食してもらうことにしました。3人とも初めて食べるということに驚きながらもコメントを含めてまとめてみます。

    サークルKサンクスの「豆パンマーガリンサンド」は持参せず試食せずです。私の感想はオリジナルとほとんど変わらないです。きっとアレンジしていないと推測。

    ファミリーマートの「豆パンマーガリン」は初めて食べたとき「これはケーキかお菓子か?」と思うほどパンがフワサク質で甘みがあると感じました。シライシガールズは「パンが厚いね」「パンが固めだから豆の主張が強くなっているね」との感想。

    ミニストップの「しっとり豆パン(マーガリンサンド)」はミニストップが近所にないので見たこともなく未確認です。

    ローソンの「豆っこロール(マーガリン入り)」を試食したシライシガールズ、「マーガリンが多いね」「パンがしっとりしてる」「食感がやわらかい」「うちのに近い」「おいしい」「あ、だけどカロリー表示高いよ」と盛り上がりました。ええ、そうです、ちょっと強めの個性にやられます。

     最後にシライシガールズの一番好きなシライシパンを聞きました。
    クロさん「ネオトースト」「ポップヒットバニラ」
    イワさん「モアロクリーム」
    クマさん「ポップヒットイチゴ」「惣菜パンの新商品」

    以上、パン選びの参考にどうぞ。

    「東北っていいなぁ。」シリーズが熱い!

     年2回、5月と11月に東北6県の各地の特産品を使ったパンを開発し販売しているとのこと。期間限定なんですね。見つけて気になったらすぐ買わないと次には無いかもしれません。うん、本と一緒です。気になった本は次には無いかもなのでぜひその時買ってくださいね。それにしてもシリーズは2013年かららしいですが、それ以前からの岩手だけの企画から含めると、なんと!184種類もの地産パンが出てます!こんなに多いとネタに苦しんでないですかね。是非、勝手に提案したい!と思いました。岩手の新ブランド米「銀河のしずく」はいつかコラボしてほしい!お米パンもおいしいですから。みなさんも是非勝手に提案してみてください。責任は取りません。

    シライシ坊やは人気者になれるか!?

     シライシパンには「シライシ坊や」というキャラクターがいます。よく見かけます。押し出したいキャラクターだそうです。
    プロフィールは以下の通り。
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    名前:シライシ坊や
    性別:男の子
    年齢:昭和58年生まれの永遠の7歳
    誕生日:4月12日 パンの日に生まれたよ♪
    身長:ホイップメロンパン12個分
    体重:ホイップメロンパン30個分
    血液型:O型
    所属:シライシパン 商品企画部 ぬいぐるみ課 班長
    性格:のんびり屋さんでおっとりしているけど、
       意外と行動力がある
    好きな食べ物:パン、卵焼き、ハンバーグ、プリン
    口ぐせ:語尾に「ラシイシ〜」とつけるときがある
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    いつか社員の誰もがシライシ坊やより年下になるだろうとか、ホイップメロンパン12個分よりデカイ身長のやつが歩いていたぞとか、「ラシイシ~」って口癖は昭和のギャルのニオイもするけど、伝聞推定で話すとはなんて謙虚な7歳児なんだとか、ツッコミどころは多々あるでしょうが、暖かく見守りエールを送りましょう。

    ほとんど本にからんでないですが、まあ、大丈夫です!好きなことやっていい!ラシイシ~。