さわや探偵団
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no.042016/12/19UP
探偵者 本店・竹内
「岩手県民手帳」と「岩手県能率手帳」を比べてみた!
その違いとはお客様にもよく聞かれるこの2冊の違い。似てるんですとにかく。中をパラっと見ても手帳部分にプラス岩手の情報てんこ盛りというのは同じ。その岩手の情報部分もほとんど同じっぽいのですよ。また禁断の「フィーリングでこれかなと思う方でいいと思います」的な説明をしがちでした。
そこで岩手県政策地域部調査統計課統計情報担当の阿部さんに質問してみましたところ、『「県民手帳」:岩手県や県内各市町村に着目した内容で、県・市町村の概要や統計情報、各種名簿、各種施設、祭・行事など様々な地域の情報や生活情報を中心に掲載しています。
「能率手帳」:ビジネスタイプの手帳で、岩手県や県内各市町村の様々な情報の中から仕事上ほしいと思われる情報を選択して掲載しています。』とのこと。
うん、一言でいうと「県民手帳」は生活重視、「能率手帳」はビジネス重視ってところですか。たしかに「県民手帳」のほうは例えば1/15は「いわて家庭の日」などと岩手にちなんだ記念日が載っています。過去10年分の天気まで載っていてそこから予想するのも楽しそう。「能率手帳」のほうは時間単位でスケジュールが書けるようになっています。今後お問い合わせには、「生活とビジネスの違いです」これでいこうと思います。お買い得ですよ「岩手県能率手帳」「県民手帳」はほぼ全国各県でそれぞれのものが存在するわけですが、「「○○県能率手帳」まで出してるのは岩手県だけですってよ!1965年(昭和40年)に岩手県統計協会創立35周年記念で、能率手帳を作ってみましょうということになり、昭和41年用岩手県能率手帳を発売し、以後、毎年発行しているそうです。珍しいものだったんですね。
2冊も選択の幅が広がった岩手県民は幸せ者ですが、穿った見方をすると「能率手帳」がなければ「県民手帳」がもっと売れていて入札した業者さんがもっと儲かっていたのにな、なんちゃって。ちなみに今年は山口北州印刷さんだそうです。地産地消ですね。
この「能率手帳」を開いてびっくりしたのが「NOLTY」とロゴがあるんですよ。「NOLTY」と言えばいわゆる能率手帳で有名な日本能率協会マネジメントさんの手帳のシリーズ名です。だから「岩手県能率手帳」なのかなと。そこで手帳部分をよく見ると日本能率協会マネジメントさんの「NOLTY能率手帳1」と同じなんですよ。「NOLTY能率手帳1」の首都圏鉄道地図なんかを外して岩手県情報をてんこ盛りにしたのが「岩手県能率手帳」なんです。
さらにいやらしいことに値段を比べてみましたところ、「岩手県能率手帳」は800円(税込み)なのに対して「NOLTY能率手帳1」は1102円(税込み)と300円以上違うんです!なんで岩手のほうが安いのか?何か怪しいことはないのか?気になってそこも先程の岩手県政策地域部調査統計課統計情報担当の阿部さんに質問してみましたところ、
『おっしゃるとおり中身はNOLTYの能率手帳です。能率手帳の中身を使わせて頂いて、それ以外のところに岩手県の情報を入れています。NOLTYさんのお話では、例えば、表紙の箔押しが単純印刷(基の能率手帳はダブル押し)など、企業努力により、安価に提供している。とのことでした。それでも資料が豊富で、行事予定表等の中身は同じなので、割安です!』
なるほど~ですね。たしかに「県民手帳」のほうも同種のものと比較するとお得ですし、「能率手帳」は明らかにお得。(「NOLTY能率手帳1」が売れなくなるかもしれませんが)岩手県の手帳はお買い得ですよ~と強くお勧めしておきます。