さわや探偵団

  • no.02
    2016/7/27UP

    探偵者 本店・竹内

    「まっぷる岩手」と 「るるぶ岩手」を比べてみた!
    その2~突撃アンケート編~2016.07.20

    それにしても出版社はこの本をどうやって作っているのだろう?まさか出来の悪い大学生のレポートのようにネットからコピペしてるわけではあるまい。見所やお店を選ぶ基準は何だろう?という疑問が湧きまして、ズバリ!それぞれの出版社に質問状を送ってみました!
    ちょっと長くなりますが、ご覧ください。

    【質問1】「本誌の特長は?製作上意識していることやポリシーなどもあれば教えて下さい。」

    まっぷるさんの回答
    『まっぷるの基本となる王道スポット紹介はもちろん、地元で人気の話題スポットにも意識し、
    遠方からの観光客目線は大事にしつつ、その年、その時期の話題や、小さくても地元でのブームなども取り入れていくこと。
    岩手を初めて訪れる方々に、どうすれば分かりやすく伝わるか、地図の図面ひとつについても考えます。
    また、旅に出たくなるわくわくする情景感を出していけるかを常に考えています。』

    るるぶさんの回答
    『るるぶ情報版シリーズとしての特長は、「発行点数世界最多の旅行ガイドシリーズ」として、ギネス世界記録™に認定されている事です。長年培ったノウハウを生かしながら、「定番だけど新しい」、「王道だけど一味違う」誌面作りを心掛けています。
    編集部が厳選してご提案するモデルプランをご覧頂くことで、岩手を初めて旅する方へは「必ず訪れるべき観光地や絶対食べたい郷土料理」を漏れなくお伝えしつつ、リピーターの方には新たな発見のお手伝いができるような構成を意識しています。また、現地へは編集担当が毎年必ず足を運び、素敵なお店や観光地、最新情報をリサーチしています。
    間違った情報を読者の皆様にお届けしてはいけないので、情報の確認は徹底して行っています。』

    【質問2】「具体的にはどうやって製作されてるのですか?」

    まっぷるさんの回答
    『弊社編集部のほかに、地元のライターさん、カメラマンさん、編集プロダクションさんにも足を運んでもらい、日々情報収集をしています。岩手県の方、各市町村の観光課の方にも情報を提供いただいています。
    ネットで人気や話題をチェックしたり、読者の方々からのアンケートもすべて目を通しています。
    編集会議の上で掲載にいたったところは、編集プロダクションさんに取材に行ってもらったり、
    弊社編集部員が同行することもあります。季節のよい夏や、出版前の製作時期に毎年取材にお邪魔しています。
    まっぷるを小脇に抱えた撮影隊を見かけたら、ぜひ、お声かけてください!励みになります!
    取材以降、仕上がるまでの製作段階では、デザインがとても重要なポイントとなるのもまっぷるの特徴です。
    食べ物であれば、よりおいしそうな、観光スポットであれば、よりわくわくするようなデザインに仕上げていただくように、デザイナーさんなどスタッフ皆で、岩手愛を共有して製作しています。』

    るるぶさんの回答
    『<製作の流れ>
    ⇒現地ロケハン
    ⇒取材(編集者、編集プロダクション、ライター、カメラマンらによる共同作業です)
    ⇒原稿作成後、デザイナーにレイアウトを依頼
    ⇒初校が完成! 取材したお店や観光施設に、原稿の内容をご確認頂きます
    ⇒色校で写真の色をチェック
    ⇒校了! 印刷・製本された図書が書店に送られます。』

    【質問3】「読者の声やアンケート結果などよろしければ教えて下さい。」

    まっぷるさんの回答
    『→アンケート内容の一部をご紹介します。
    ・地図が見やすいまっぷるをよく買っています!
    ・情報がとても豊富だが目的が分別されていて、利用度が高いです!遠野、平泉では大変に立ちました。
    ・グルメから宿、地図でのルート探しまで一冊でできるので頼りになります。
    ・岩手に住んでいるが、行ってないところもあり、毎年購入しています。
    ・まっぷるリンク(読者限定アプリ)の電子書籍が便利で宿泊先や旅行前には紙誌面で確認し、
    旅先では電子書籍を活用しています。 地図も重宝しており、方向音痴の私はアプリの地図に頼りっきりです。』

    るるぶさんの回答
    『毎年新しい情報をお届けしていますが、やはり一番人気は世界遺産の平泉です。2015年、新たに世界遺産登録された橋野鉄鉱山へも、訪れる方が増えているようです。また、読者の方々の興味はやはりグルメが圧倒的で、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばのいわゆる「三大麺」の特集は毎年人気が高いです。
    編集担当が現地を訪れた際に、盛岡でわんこそばにチャレンジしました。全国津々浦々のグルメを食べ歩いてきた強靭な胃袋をフル活用し、120杯をぺろり。さらに盛岡グルメを満喫するため、その足で地酒を堪能し、冷麺も完食しました。やはり盛岡の麺は美味しいですね!』

    【まとめます】

    以上でなんとなくお互いの特長が見えましたでしょうか?優等生的な回答のなかにも誠実さが見えて頼もしいと感じました。いかんせん、この場で〇〇の勝利!ウイナー!〇〇!とは言い切れない大人の事情はございます、お察し下さい。盛岡以外を比較したときに「まっぷる岩手」と「るるぶ岩手」の全貌が明らかになるやもしれません。そうこうしているうちに新版が出そうですが。ま、新版が出てまた比較したときに、むむむ、この記事を読んでこうしたな?という気づきも出るやもしれません(自信過剰)。いや、これ、そんなに続くかわかりませんが。
    そして次回以降、残りの盛岡編、そして岩手県内全編、といきたいところではあります。
    乞うご期待!と自分のハードルを上げておきます。