さわや書店 おすすめ本
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no.472016/8/17UP
フェザン店・長江 おすすめ!
20歳の自分に受けさせたい文章講義 古賀史健/星海社新書9
本書の冒頭で、考えてみれば当たり前なのだがあまり意識することのないこんな話が出てくる。
『われわれが文章を書く機会は、この先増えることはあっても減ることはない』
確かにその通りだろう。例えば、今まで電話で済んでいたことが、メール・SNSに変わることで、多くの人が文字で情報や感情を伝えている。インターネットの普及により、インターネット上に文章を書く機会も格段に増えたことだろう。
そういう世の中にあって、文章を書く力を鍛えることはとても大事だ。
本書は、ただの文章の技工書ではない。「書くことは考えることだ」「話せるのに書けない、を解消することが最も大事」「絵文字入りの文章は文章ではない」など、「書くということ」そのものを突き詰めながら、実際的な文章の書き方にまで落とし込んでいく作品だ。この一冊で文章を書くためのすべての基本が手に入ると言っても言い過ぎではないだろう。