さわや書店 おすすめ本
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no.6382025/12/30UP
本店・総務部Aおすすめ!
風に吹きはらわれてしまわないように リチャード・ブローティガン/ちくま文庫
よくわからない話なんだけれども何故か妙に引き込まれ、読後は不思議と温かな気持ちになる。40代半ばの主人公が12~13歳ぐらいの少年時代を平易な文章で回想する物語で、著者の自伝的要素が強いとされている。作家であり詩人である著者は本書を書き終えた後、銃で自殺をしているのでこれが遺作となった。
最後のほうにこんな記述がある。
― あの時代、人は自分の想像力を自分でつくりあげていた。自分が食べるものを自分で料理するのと同じだ。 ― (本書より)
今は何でも便利な世の中になって、創り出すよりもどこかにあるものを選び出す方が手っ取り早い。そして膨大な選択肢のなかからアルゴリズムにより最適な解答が提供される。これは人間が進化した結果だと言えるのか。
