さわや書店 おすすめ本

  • no.333
    2019/6/10UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    許されようとは思いません 芦沢央/新潮文庫

    5つの短編の登場人物たちはみんな、法律上だけではなく人間の本能として、罪を十分に自覚している。だからこそこれほどまでに読んでいるのも辛く、畏ろしく、苦しく、時に妖しげな美しさをも纏う。そして表題作には一種の凛々しささえ感じさせる。それらのすべてを物語る本書のタイトルもまた、見事だ。