さわや書店 おすすめ本
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no.6342025/11/28UP
本店・総務部Aおすすめ!
虹の解体
世界はなぜ美しいのか リチャード・ドーキンス/ハヤカワ文庫NF今日、久しぶりに虹が出ていた。今までにも何度見たことかわからないが、いつ見ても驚きと興奮を覚える。雨上がりに虹が出るという叙情的な美しさもあるものの、今回は本書の内容も相まっていつもとは違った見え方がした。
光とは、色とは何か。風とは空気とは音とは、そして空を見上げ宇宙を思う。虹のプリズムから始まってそんなところまで思わせるのが本書の内容だ。科学は詩情を消し去るのではなく深めるのだと。科学と文学的な美が融合する時、確かに深みが生まれる。名作SFなどはその典型なのだろう。
それにしても、虹はいつ見てもいい。

