さわや書店 おすすめ本

  • no.355
    2019/9/26UP

    本店・大池おすすめ!

    罪の轍 奥田英朗/新潮社

    ――今年のベスト1はこれだ――
    奥田さん久々の犯罪小説は600ページを一気に読ませる凄い本です。1963年の誘拐事件を基に、随所に「砂の器」「太陽にほえろ」を思わせる場面が出てきます。最終章の東北新幹線と青函連絡船の場面は手に汗握る展開で、その当時夜行列車で上京した人はよくぞ書いてくれたと喝采するでしょう。