さわや書店 おすすめ本

  • no.653
    2026/6/3UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    百冊で耕す 近藤康太郎/CEメディアハウス文庫

    先生達の言う教科書的な読書のすすめではなく、やみくもに読書礼賛主義でもない所がいい。だいたい若い時に人から読めと強制される本ほど嫌なものはない。勉強しろと言われるほど勉強したくないのと一緒だ。
    現在の圧倒的多数派は電車や喫茶店で読書などしないのだから、これほど反骨精神をくすぐられる時代もないだろう。若い人にはぜひ本書を読んでみてほしい。皆が巨大企業に多くの時間を提供しているこの時代に、ひとり背を向けて紙の本を読むなんて、なかなかにカッコイイじゃないか。この時代であればこそのダンディズムであり、ある意味ロックな生き方とも言える。
    みんなと同じが嫌な時、生きるのがツラい時、孤独を感じる時、逆につながりが煩わしい時などには、それらのすべてを一旦頭から切断して、紙の本を読むのが効く。流行りに踊らされることなく本質を見抜く一生モノの習慣、読書。