さわや書店 おすすめ本

  • no.325
    2019/4/29UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 ヤニス・バルファキス/ダイヤモンド社

    経済という、極めて人間的な魔物について、平易な言葉でわかりやすく語られている。専門用語などを使わず子どもにもわかるように説明するのは、逆にその本質を深く理解していなければできることではないと思う。
    本書では映画『ブレードランナー』や『マトリックス』の例が多く出てきて、その考察がおもしろい。個人的には読んでいる間中、『コズモポリス』を思い出していた。単に娯楽でありフィクションであるはずの本や映画の中には、時として現実のかなり深い部分を表現しているものがある。