さわや書店 おすすめ本

  • no.378
    2020/2/1UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    極北 マーセル・セロー/中公文庫

    終末の物語。コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」を思わせる。文体としてはこちらの方が読みやすいが、やはり重いものを突き付けられる。現代文明にどっぷり浸かって戻れない現実と、自然の中で生きる本質。どれほど美しい言葉を並べて生きる意味を説いたとしても、地球上に生命が誕生したその日から変わらぬ命の理とその極北。人はどんな状況であれ、その時に適合した今の一歩を踏み出さなければならない。たとえそれが終末に向かっているとしてさえも。それでもなお、後世に遺す最後のメッセージ。