さわや書店 おすすめ本

  • no.235
    2018/5/9UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    東大教授が挑む
    AIに「善悪の判断」を教える方法 鄭雄一/扶桑社新書

    「道徳」という、あまりにも曖昧模糊として人それぞれに判断が異なるものに対し、すっきりとした一定の基準を示している。
    古今東西のあらゆる哲学・宗教・思想、あるいはサンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』や、マズローの「欲求五段階説」なども引用しながら、道徳の種類を工学的な視点で、分け隔てなく分類。この大胆な切り口が全体像を把握・整理し、それぞれの専門家では広く説明する事が難しい道徳の中身を、俯瞰的・可視的にはっきりと表している。
    本書はAIに道徳を教える前提で書かれているので、実際の人間の心はここまで単純化できるものではないとしても、「道徳」が教科化される教育現場のみならず誰もが自分自身の理解として、一旦頭の中を整理するためには最適な一冊だと思う。