さわや書店 おすすめ本

  • no.164
    2017/8/1UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    息子と狩猟に 服部文祥/新潮社

    生きるとは何なのか、死とは何なのか。サバイバル登山家ならではのリアルさと、山をやる人特有の文学性とを合わせ持って物語の中に放たれている。命の循環。その自然観、死生観は短期的な物事の思考からは絶対に生まれ得ないものだと感じる。表題作「息子と狩猟に」と「K2」の二篇収録。万人受けする本ではないので、読むにはそれなりの覚悟が必要だ。