さわや書店 おすすめ本

  • no.651
    2026/5/23UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    夜の酒場 萩原朔太郎/中公文庫

    「日本近代詩の父」にして孤高の作家、萩原朔太郎。酒について、詩人について、孤独についての作品集。最後に収録されている短編小説「猫町」が本書全体の印象とも相まって、余韻が深く残る。
    全く関係ないが、東北絆まつりで賑わう盛岡の中、映画『黒の牛』を観てきた。
    静寂。突然の雨。牛の声。『2001年宇宙の旅』を観た時の様なよく分からなさ加減と名作加減で、深遠過ぎて少し眠くなるところも同じ匂いがした。輪廻転生。自分なりの直感で解釈していい映画だろう。
    外のざわめきを感じながら内なる静寂を楽しむ。本書のように孤独を愛する者としては、いい映画体験だった。