さわや書店 おすすめ本

  • no.649
    2026/5/9UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    ハムレット ウィリアム・シェイクスピア/新潮文庫

    「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
    映画『ハムネット』を観てきた。もちろん観た人によっていろいろ感じ方はあると思うが、いい映画だった。本を知らなくても問題ないとは言え、知っておいた方がよりいいと思う。最後の演劇シーンで本と映画の内容がリンクし、見事な幕切れになる。アカデミー主演女優賞ジェシー・バックリー、さすがの名演だった。
    シェイクスピアは戯曲なので、普通の小説を読む人にはもしかすると違和感を覚えてしまうかもしれない。しかしこれはあくまでも物語の骨子であって、これをどう演じどう解釈するかは読む側に委ねられている。あらゆる古典の名作は読む者に解釈の余地を残し、その奥深さを感じさせるところに名作としての妙味があるのだろう。本書を読み映画を観てそう感じた。