さわや書店 おすすめ本

  • no.158
    2017/7/11UP

    フェザン店・長江おすすめ!

    ディスコ探偵水曜日 舞城王太郎/新潮社文庫

    この小説を読んで僕が伝えられることは、「舞城王太郎すげーなー!!」ということぐらいしかありません。ちゃんと最後まで全部読んだんですけど、正直、さっぱり意味がわかりません!(笑)
    でもこれ、褒め言葉だと思ってください!ストーリーにはまったくついていけないんだけど、「理解したい!」「楽しみたい!」って思える作品なんです。後半になればなるほど、主人公が一体「いつ」「どこで」「何を」しているのかすらさっぱり理解できなくなってくるんだけど、それでも「読みたい!」っていう気分にさせられちゃうんだよなぁ。不思議な作品だし、舞城王太郎っていうのも不思議な作家だなと思います。こういう物語をちゃんと理解して評価できる人になりたいなと思うし、でも理解できなくても楽しいと思わせられるのってホントの才能なんじゃないか、と思ったりもします。