さわや書店 おすすめ本

  • no.217
    2018/3/7UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    ダイナー 平山夢明/ポプラ文庫

    例えば『レザボア・ドッグス』。
    いきなり品のない会話から始まるこの映画は、一見B級映画風に見せかけて決してB級映画にはない独特の雰囲気で観る者を最後まで釘付けにする。但し人にはなかなか勧めづらい一本でもある。
    本書は殺し屋専門の定食屋(ダイナー)で働かされる羽目になった女の物語だ。これでもかという程グロテスクな描写が延々と続く中、もの凄く旨そうな料理が出てきたりする。容赦なく物語世界に引きずり込まれ、吐き気と空腹を覚えつつ夢中で読み進めるうちに、物語は恍惚と幕を閉じる。
    本書もなかなか人には勧めづらい。しかし、ごく親しい友人にのみ、多少の注意事項と共に声を大にしてお勧めしたい一冊だ。