さわや書店 おすすめ本

  • no.34
    2016/7/27UP

    フェザン店・長江おすすめ!

    ゴーマニズム宣言
    脱原発論 小林よしのり/小学館

    東日本大震災を境に、日本人の原発に対する意識は変わったはずだ。しかし、震災直後と比べると、また元に戻りつつあるようにも感じる。
    原発もいいんじゃないか、という意見に。
    原発という技術そのものは素晴らしいかもしれない。しかし僕は、原発を取り巻く人々(下請けに汚れ仕事を押し付ける構造や、原発村と呼ばれる人々のこと)がダメ過ぎると感じるので、人類は原発を持つべきではない、という考えでいる。
    本書は、小林よしのり氏が、様々な観点から「脱原発」を主張する作品だ。本書の内容を無条件で受け入れているわけではないが、僕には全体的に納得しやすい話だった。原発に賛成であっても反対であっても、自分の考えを明確にし、そして議論を深めるためにこういう本を読むのは大事ではないかと僕は感じる。