さわや書店 おすすめ本

  • no.177
    2017/9/25UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    アナログ ビートたけし/新潮社

    北野武監督の映画は、セリフや説明のないシーンこそがリアルで最大の説得力がある。『あの夏、いちばん静かな海。』『ソナチネ』『キッズ・リターン』『HANA-BI』『ドールズ』…一番の核心部分は全て言葉ではなく、画だけで表現する事によって観る者は考えさせられ、より深く心に沁みる。
    本書は、著者の考え方やこだわりが随所に散りばめられた、シンプルな純愛小説である。
    映画でも本でもジャンルや評価などとは一切関係なく、北野作品をこれからもどんどん出してほしいと個人的には思っている。とにかく本書を読み終えた以上、目下の最大の楽しみは来月公開の映画『アウトレイジ最終章』を観に行くという事になっている。