さわや書店 おすすめ本

本当は、目的がなくても定期的に店内をぶらぶらし、
興味のある本もない本も均等に眺めながら歩く事を一番お勧めします。
お客様が本を通して、大切な一瞬に出会えますように。

  • no.437
    2020/12/7UP

    フェザン店・竹内おすすめ!

    滅びの前のシャングリラ 凪良ゆう/中央公論新社

    ――今年のおすすめ短編集――
    一編ごと主人公が代わり、目線を変えながら壮大な物語を紡ぐ短編集。一ヶ月後に小惑星が地球に衝突し世界が滅ぶ。人類滅亡を前に荒廃していく世界の圧倒的なリアリティー、人生の落伍者4人の最後の生きざま。圧巻です。

  • no.436
    2020/12/7UP

    フェザン店・竹内おすすめ!

    八月の銀の雪 伊与原新/新潮社

    ――今年のおすすめ短編集――
    全編通して科学の美しさに触れられ科学が好きになる短編集。自然の摂理の不思議なほどの理法に、うまくいかない人生が重なるとき、ふわりと救われる。つらい状況にある者たちを地球の真理が優しく包む温かい物語です。

  • no.435
    2020/12/7UP

    フェザン店・竹内おすすめ!

    犬がいた季節 伊吹有喜/双葉社

    ――今年のおすすめ短編集――
    高校に住み着いた一匹の犬の生涯を通して、12年間それぞれの時代を切り取った短編集。犬と過ごした18歳高校生たちの甘く切なくさわやかな青春に自分の青春が重なり、ノスタルジーとともに思い出が甦ります。

  • no.434
    2020/12/7UP

    外商部・栗澤おすすめ!

    70歳の新人施設長が見た介護施設で本当にあったとても素敵な話 川村隆枝/アスコム

    ――「いわて関連本」今年のおすすめ――
    縁あって滝沢市にある介護施設の施設長になった盛岡市在住の著者。
    自宅での亡夫の介護経験に加え、介護施設現場での心温まるエピソード、さらに医師としての介護に関する知見など、読みどころ満載のエッセイ集です。

  • no.433
    2020/12/7UP

    外商部・栗澤おすすめ!

    南部鉄器のある暮らし 釜定の仕事 釜定・書籍プロジェクト実行委員会/青幻舎

    ――「いわて関連本」今年のおすすめ――
    盛岡市紺屋町にある工房・釜定の魅力が詰まった贅沢な一冊。
    シンプルでモダンな商品の美しい写真とともに、釜定の歴史も知ることが出来ます。
    工房を覗く勇気がないという方も、まずは本書を手にとってみてはいかがでしょう。

  • no.432
    2020/12/7UP

    外商部・栗澤おすすめ!

    法廷遊戯 五十嵐律人/講談社

    ――「いわて関連本」今年のおすすめ――
    ロースクール同期の三人の男女が繰り広げるリーガルサスペンス。
    岩手出身で司法試験に合格している著者ならではの展開に一気読み間違いなし。
    優れたエンターテイメント作品に贈られる、第62回メフィスト賞受賞作です。

  • no.431
    2020/11/26UP

    本店・佐藤おすすめ!

    もみのき そのみを かざりなさい 五味太郎/アノニマ・スタジオ

    ――X’mas・冬に 心あたたまる絵本を――
    1981年に刊行された名作が、待望の復刊。見開き左側はくすんだ群青色、左側はポストカードサイズの色彩豊かな絵に詩的な言葉、という構成です。始めから終わりまで厳かな雰囲気に包まれます。

  • no.430
    2020/11/26UP

    本店・佐藤おすすめ!

    サンタクロースっているの? 絵・訳:いもとようこ 文:フランシス・P・チャーチ(ニューヨーク・サン社説)/金の星社

    ――X’mas・冬に 心あたたまる絵本を――
    8歳の女の子の「サンタクロースはいるのか?」という質問に、新聞記者が深い洞察で愛情たっぷりに答えた、ニューヨークの実話です。いもとさんのやさしい訳で、日本人の私たちの心に再び愛と思いやりの火が灯ります。

  • no.429
    2020/11/26UP

    本店・佐藤おすすめ!

    かげぼうし 安野光雅/冨山房

    ――X’mas・冬に 心あたたまる絵本を――
    テーマは光と影。繊細で美しい絵。見開き左側は、マッチ売りの少女がさまよう街、右側はかげぼうしたちが集まり過ごす世界、とそれぞれのストーリーが進みます。後半、2つの世界がひとつになる流れが、とても楽しいです。

  • no.428
    2020/11/12UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    ゴースト 中島京子/朝日文庫

    魂は、何処へ。
    怖さも派手さも無い。読後、一人静かに想う、こちら側とあちら側。第五話「キャンプ」が好みだ。物語の輪郭が見えたところで終わり、余白で切実に胸に迫る。
    心にじんわり来る短編7つ。