さわや書店 おすすめ本

  • no.645
    2026/3/12UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    ぼくたちはどう老いるか 高橋源一郎/朝日新書

    恐ろしい本だった。あまりにも切実で身につまされる。ただ、この世で唯一の確実なこと。エラくても真面目でも健康でも美しくても金持ちでも善人でも若くても全ての人に必ず「老い」て「死」を迎える日がやって来る。この本は若い人こそ読むべき本だと思う。核家族で老人がどういうものか知らずに、いきなり過酷な現実を突きつけられるよりは知っておいた方がいい。老いた家族に直面した時、恥ずかしくて人に言えないと思うかもしれないけれど、どんな人であれ大なり小なり同じだ。そしてそれは、自分の姿を見るようなものかもしれない。いずれ自分も必ず通る道。その時のことを想うといたたまれなく、人間とは本来、なんて哀しい存在なんだろうと思う。