さわや書店 おすすめ本
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no.392016/8/2UP
フェザン店・長江おすすめ!
乃木坂46物語 篠本634/集英社
アイドルに興味がない、という人の気持ちはよく分かる。僕も、つい一年前まではそちら側の人間だった。自分の人生に「アイドル」というものが入り込んでくることはないだろう、と思っていた。
いくつか偶然が重なって、僕は「乃木坂46」というアイドルに惹かれるようになっていった。握手会にもライブにも行ったことがないが、今では自分のことを「乃木坂46のファンだ」と思っている。
「アイドル」というものに一般的なイメージを当てはめるとすれば、「明るい」「元気」というようなポジティブなものが浮かぶだろう。しかし僕は、「乃木坂46」のネガティブな部分に惹かる。様々な発言から、彼女たちの、アイドルとは思えないような後ろ向きな姿勢が見て取れる。アイドルである自分と、ネガティブである自分の狭間でもがく彼女たちのあり方は、とても素敵だと思う。
本書は、乃木坂46に詳しくない人でも、乃木坂46というものの来歴と、メンバーが持つネガティブさを知ることが出来る一冊だ。