さわや書店 おすすめ本
-
no.6042024/11/27UP
本店・総務部Aおすすめ!
精神と自然 グレゴリー・ベイトソン/岩波文庫
少し前に読んだ本が、いまだに自分の頭の中で思考が回り続けいている。咀嚼するまでにある程度の時間が必要な本であり、その時間が意外と大事なのかもしれない。最近何気なく読んだ「遺伝子はなぜ不公平なのか?」(稲垣栄洋著・朝日新書)とか、全く関係のない「謎のチェス指し人形ターク」(トム・スタンデージ著・ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を読んだ時でさえ、本書との関連性を考え込んでしまう。
遺伝子、学習、数と量、環境変化、ランダムな変異、進化。データとは、意識とは、美とは、知性とは何なのかなど、多岐にわたり考えさせられる。SNSやAI時代の、変化の激しい現代にこそ読まれるべき本だと思う。