さわや書店 おすすめ本
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no.4412020/12/7UP
本店・総務部Aおすすめ!
緋色の稜線 あさのあつこ/角川文庫
心にわだかまり続けている消せない染みを、そっと浄化してくれるような小説だ。どこか懐かしく、遠い記憶を思わせる情景が、切なさを際立たせる。
全く罪のない人間なんていない。相手から許されない罪を犯してしまった場合、それは一生背負って受け入れるしかないだろう。ただ、相手をどうしても許せなかったり自分自身を許せない場合、それを一生抱えて生きていくのは重すぎる。自分のために、自分の中で決着をつけなければならない。その背中を少しだけ押してくれる。