さわや書店 おすすめ本

  • no.396
    2020/4/27UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    映画が教えてくれること。 アンドプレミアム特別編集/マガジンハウス

    表紙は『パリ,テキサス』のナスターシャ・キンスキー。この映画はどのカットを切り取ってみても、完璧な一枚の絵になるような美しい作品だ。映画全体の色調、乾いた風景、人間の佇まい、背後に流れるボトルネックギターの音色。ストーリーや理屈ではなく、構図だけでダイレクトに心に響く。
    本書で紹介されている他の作品の中では『アニー・ホール』『ゴースト ニューヨークの幻』『パルプ・フィクション』『レオン』『ニュー・シネマ・パラダイス』『マグノリア』『スモーク』『コーヒー&シガレッツ』『タンポポ』『歩いても、歩いても』などが心に残っている。それぞれお気に入りの1本を探し出し、または再確認するのも今年の連休はいいと思う。
    また、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』、あるいはクリストファー・ノーランの『ダークナイト』3部作など長い映画を観るのにも、この際いい機会だろう。家で観るのもいいが、やはり何よりも映画館に安心して入れる時が一日も早く訪れる事を願いつつ。