さわや書店 おすすめ本

  • no.02
    2016/7/7UP

    フェザン店 田口おすすめ!

    謎のアジア納豆
    そして帰ってきた
    〈日本納豆〉 高野秀行/新潮社

    日本人の朝食は?と問いかけると、納豆を思い浮かべる方が多いかもしれない。納豆を日本独自の食品だと認識している方も多いだろう。
    さにあらず!
    日本を飛び出した著者が納豆文化を追い求め向かったのは、ミャンマー、ネパール、インド、中国、ブータン、ラオスという納豆先進地・アジア大陸だった。納豆とは何か、どこでどのようにして誕生し広まったのかを探る先に、その地の民族が育んできた歴史と文化を垣間見ることが出来る。もはや、探訪ルポの域を越えた文明論でもあるのだ。小さな大豆にこんなにも壮大な物語があったなんて。本書を読み、納豆の奥深さに驚き、笑い、悶絶してください。
    納豆の起源を探した著者が、アジア各国での納豆のルーツを探す旅から帰国し、向かったのは東北の地でした。秋田県県南の納豆汁、そしてわれらが岩手県西和賀町沢内に伝わる雪納豆だったのです!顛末は、ぜひ本書を読んでお楽しみ下さいませ。