さわや書店 おすすめ本
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no.2382018/5/15UP
フェザン店・長江おすすめ!
火怨北の耀星アテルイ 高橋克彦/講談社文庫
大げさなことを言おう。いや、決して大げさではないのだが、きっと大げさに聞こえてしまうだろう。
さわや書店に来て良かった。「火怨」と出会えたから。
さわやで働くことにならなければ、「火怨」を読むことは一生なかったかもしれない。それぐらい本書は、僕にとってハードルの高い本だった。歴史のことは詳しくないから、歴史を扱った小説を読むのが苦手だ。それに上下で1000ページを超える分量も、躊躇させる要因だ。
さわやで働くからには、地元の偉大な作家である高橋克彦の小説は避けては通れないだろう―正直、その程度の気持ちで読み始めた。でも、読みながら、すぐさま心を掴まれた。なんて面白いんだ!と。
人間ではなく、獣として扱われ続けた蝦夷の民が、「人間」としての誇りも、自分たちが住むこの土地も捨てずに済むように闘う物語は、「人間」として生きる上で忘れてはならない大事なことを胸に刻んでくれる。