さわや書店 おすすめ本

  • no.216
    2018/2/28UP

    フェザン店・長江おすすめ!

    史上最強の哲学入門 飲茶/河出文庫

    本書は主に西洋哲学について、古代から近代に至るまでの様々な思想を、「真理・国家・神・存在」の4つに分け、それぞれについて、誰がどんなことを主張したのか、そう主張するに至った対立的な概念は何か、その思想が受け入れられる歴史的な背景はどんなものだったのか、などについて恐ろしく分かりやすく、かつ恐ろしく面白く綴った作品だ。
    ホント驚きました。もう、ハチャメチャに面白い!僕はこれまでも、哲学の本はそれなりに読んできましたが、その中でももうダントツに面白い。とにかく、4つの分類の中で流れがしっかりしてるから、「どうしてそういう考え方が生まれたのか」という点が本当に分かりやすい。それに、難しい哲学用語をほとんど使っていないのでそういう点でも非常に分かりやすい。それぞれの哲学者の有名な著書は、おそらく普通に読めばまったく歯がたたないほど難解だろうが、著者の手に掛かれば、ものすごく分かったような気になれる。まさに最強の入門書だろう。