さわや書店 おすすめ本

  • no.125
    2017/2/21UP

    本店・総務部Aおすすめ!

    考えるマナー 中公文庫

    これを読んで思うのは、マナーというのは人それぞれこうも違うか!という事だ。赤瀬川原平、井上荒野、劇団ひとり、佐藤優、髙橋秀実、津村記久子、平松洋子、穂村弘、町田康、三浦しをん、楊逸、鷲田清一(敬称略・五十音順)。個性派揃いの著者なので、深く唸らされるものからどうでもいい事まで、とにかく文章が面白い。失礼ながらどうでもいい事と書いたが、こちらがどうでもいいと思う事ほど当人にとってはどうでもよくない訳で、その辺のこだわりもひしひしと伝わってくる。良かれと思ってやっている事でも不快に思う人もいるというので、結局最低限の嫌な事はしないという、マイナスをゼロまで戻すマナーが無難なのではないかと愚考したりする。ああめんどくさっ。だけど面白い。