さわや書店 おすすめ本
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no.1152017/1/18UP
フェザン店・長江おすすめ!
検証
財務省の近現代史
政治との闘い150年を読む 倉山満/光文社新書ハッキリ言って、全然面白そうなタイトルじゃない。僕も、何でこの本を読もうと思ったのか全然思い出せない。けど読んでみたら、べらぼうに面白い一冊だった。
本書は、ひと言で内容紹介すると、「お金から読み解く日本の近代史」となるだろう。そして、本書の着地点は、「何故財務省は増税しようとしているのか」にある(本書刊行時、増税に関する議論が取り沙汰されていた、はず)。財務省は、「増税」を「したくないのにせざるを得ない」状況に置かれていると著者は説く。その背景を、150年の歴史を振り返りながら読み解いていくのだ。そしてそれは、大蔵省と日銀が、お金をどう掌握し、どう使って行ったのかという、日本の歴史そのものなのだ。