no.15

2017/3/28UP

本店・総務部Aおすすめ!

イーハトーブの旅

蒲澤利行写真集

岩手の四季を非常に芸術的に切り取った写真集。雫石町・八幡平市・西和賀町・三陸海岸など様々な地域の、厳しくも美しい自然の姿を写真表現で伝えている。もちろん毎日がこんな絶景ではないにしろ、たまに見せる瞬間的な美しさに見覚えがあると感じるのは、どこかに忘れていた心の風景を感じるからだと思う。それは岩手県民としてのアイデンティティとも無縁のものではないだろう。
余談だが蒲澤さんはちょっと前まで、さわや書店本店より徒歩1分ぐらいの場所で『札幌ラーメン』の店をやっていた。現在は矢巾町に移転し『札幌ラーメン・ピリカ』として営業している。小麦の香る太麺に味噌のスープと野菜が良く合い本場の味がする。要するにうまい。

no.14

2016/9/13UP

本店・栗澤おすすめ!

よくわかる盛岡の歴史

加藤章・高橋知己・藤井茂・八木光則著
東京書籍

地元に関する書籍は、お客様のお問い合わせの多いジャンル。
特に、盛岡の歴史を解りやすく扱った書籍は意外と少なく、返答に苦慮していました。
そうした中で遂に刊行されたのが本書。
「中学生ぐらいから大人まで理解できる」をコンセプトに、旧石器時代から先の東日本大震災までの壮大な歴史を、読み易くまとめてあるのが特長です。
政治的側面のみでなく、社会の様子にも重点を置いており、地元が歴史を通してより身近に感じられる構成になっています。
タイトルが示す通り、盛岡を舞台にした本書ですが、必然的に盛岡藩全体を中心に扱うことになりますので、盛岡市民以外の方も楽しめる内容になっています。
本書の続編、もしくは改訂版が出るとしたら、50年後や100年後になるかもしれません。
そのころの盛岡は、今より暮らしやすい社会になっているのでしょうか。
100ページ強のコンパクトな本書ですが、過去と現在、そして未来への思いが込められたとても重みのある一冊です。

no.13

2016/9/6UP

フェザン店・松本おすすめ!

日本の街角酒場で
呑み語らう

小西康隆
東邦出版

なんと!
日本全国の数ある「街角酒場」を巡るこの本は盛岡から始まる。 5月の下旬、盛岡は梅雨前の一番良い時期である。

当書店の上盛岡店に程近い「ベアレン醸造所」から、この酔道中は始まります。 「白龍本店」でじゃじゃ麺を食べながら「鷲の尾」と「菊の司」。 駅前の「やき鳥 いこい」で「あさ開」。 「おばちゃん」で焼酎を呑み、「茶の間」でホヤ刺し。 この著者、ただ者ではない! 地場の隠れ家をことごとく踏破しているではないか!!

函館、金沢、京都、下関、博多・・・・・・全国32都市の酒場巡りの決定版。 この信頼できる本を片手に、全国行脚するのも一興です。

no.12

2016/8/17UP

総務部・佐々木 おすすめ!

いわての一里塚

星川龍司

知らない人のために説明しよう!一里塚とは、一里(約4km)ごとに土を盛り、そこに松や榎などの樹木を植え、里程の目印とした、いわば旅行者のための標識なのだ!
岩手県は現存する一里塚の多い県…その県内の塚を求め旧街道という旧街道を探しまわったこれぞ一里塚&街道マニア本!地図と写真で確認しやすく実用的なつくりになっています。
県内の街道と一里塚を網羅したのは恐らくこの本のみという希少な本です。全てを調査するのに15年もかけたというのですから、歴史または郷土に少しでも興味のある方には是非手にとって貰いたい一冊です。
一里塚は土地によって樹木にも違いがありました。松や榎が多い中、全国を見ると漆や柊などもあるといいます。岩手は北上を境に南部と伊達の文化のある県。この機会に樹木の違いも見つけてみては?
(※数量限定・本店のみでの取扱いです。)

no.11

2016/8/10UP

フェザン店・田口おすすめ!

戦没農民兵士の手紙

岩手県農村文化懇談会
岩波新書

今年も終戦の日が近づいてきた。昨今の東アジアの情勢、平和安全法制の国会審議など、「戦争」というものが過去の出来事ではなく、平和で穏やかな私たちの暮らしの今と未来にも関わりがあることに気づかされた。戦争には勝者はいない。誰も幸せにすることがないのだから。 そんな時、思い出した一冊が本書だった。岩手県内から戦地へ送り出された農民兵士たちが、戦地から故郷の家族や友人に送った手紙が一冊にまとめられている。ここに収められているものは、田畑から戦場に駆り立てられ、尊い命を失った農民兵士たちの心の叫びだ。戦地で故郷の家族や田畑を気遣いながら綴れられた手紙は、戦争の凄惨さを浮き彫りにする。『戦没農民兵士の手紙』が復刊されたことは、郷土史として後世に残すことが出来るという意味で価値があることだが、再び脚光を浴びるに至った時代の到来に何か不吉な予感と不安を感じてしまう。 歴史は繰り返すというが、再びこのような悲しい手紙のやり取りが編纂されることがないことを願いたい。

no.10

2016/8/10UP

フェザン店・田口おすすめ!

荒ぶる魂 空気投・三船久蔵十段

嶋津義忠著
PHP文芸文庫

身長159センチ、体重56キロ。それでも、己より大きな体の男たちを投げ飛ばし百戦百勝。幻の技「空気投」を編み出したことで知られる岩手県久慈市出身の柔道家・三船久蔵。本書は、「柔道の神様」とよばれた男三船久蔵の、波乱に満ちた生涯を描いた長編小説だ。柔道は、日本の風土の中で日本人が生み出したものである。礼の精神、耐え忍ぶ強さ、相手を思いやる心。自分だけではなく他人と共に栄える世とするために生まれた理念「自他共栄」。相手を敬い、感謝し合うことで生まれる信頼。そこから助け合いの心が育まれてゆく。それが柔らの道なのだ。 美しく強く。倒すことより、倒されないことに重きを置いた柔道家の破天荒な人生は、理論よりも、まず実践から学ぶことの大切さを教えてくれた。オリンピックで日本代表選手の活躍を祈りながら本書を読み返したい。

no.09

2016/7/27UP

総務部・佐々木おすすめ!

探訪ブック
盛岡城

川口印刷工業
盛岡の城って石垣しかなくてなんだか地味・・・・・・。でもその石垣、ちゃんと見たことありますか?
盛岡城が会津若松城、白河城と並んで『東北3大名城』と呼ばれているのはご存知でしょうか。それでも他の2城と比べて見劣りすると思った方へマメ知識!
なんと会津も白河も、織豊系大名の城なのです。会津若松城は蒲生氏郷が、白河城は丹羽長重が近代城郭へと改築しました。信長や秀吉の元で城普請が多かった家臣達は経験から築城の技術力がありました。そう、つまり天下普請を数度経験しただけの生粋の東北大名で、総石垣を組んだのは、南部盛岡藩だけなのです。
歴史を知らなくても大丈夫。好きなところだけつまみ読みしても十分楽しい。この本の強みはなんと言っても豊富な写真と読みやすいミニ解説、そして各ページに話題の場所の地図が載っていること。『探訪』ブックに相応しく、読んで歩いて目で見てまた読む。そうしてもう一度石垣を見たとき、きっと胸を張って語れます。
「これが盛岡城です」と。

no.08

2016/7/27UP

フェザン店・田口おすすめ!

吾が住み処ここより外になし

岩見ヒサ
萌文社
岩手県田野畑村の元開拓保健婦だった著者が、自らの歩みをまとめた半生記だ。当時日本のチベットといわれた無医村における、医療や開拓地の実態と保健活動や定年後の婦人活動が綴られている。それだけでも興味深い作品なのだが、本書には現代日本が抱える重要な課題における記述がある。それは、118Pからの「反原発奮戦記」という章にまとめられている。岩手県に原発がない理由が本書を読むと分かります。岩手県民必読の一冊だと思う。「反原発奮戦記」締めの四行を読み、あなたはどんな感想を抱くでしょうか。

no.07

2016/7/27UP

フェザン店・田口おすすめ!

綺良のさくら

今井絵美子
角川春樹事務所
幕藩体制が整い始めた家光の時代、重臣の娘として生まれた苦難に出逢っても、志を曲げずに己の想いを貫いた綺良の物語。盛岡藩の草創期を舞台とした、人間の愛と夢を描き切った、著者渾身の傑作時代長篇。綺良の目を通じ当時の盛岡に生きる人々の姿と盛岡の町並みを克明に描いた物語だった。そこには、現在の盛岡の確かな礎があった。
南部鉄器の生い立ちに興味がある方、必見です!

no.06

2016/7/13UP

本店・総務部Aおすすめ!

岩手人名辞典

浦田敬三・藤井茂
新渡戸基金
岩手にゆかりのある人物で、顕著な事績を残した先人の辞典です。岩手県人・岩手にゆかりのある日本人・外国人の順で故人に限り、それぞれ五十音順にまとめられております。ほぼ全て顔写真付きで、年代・出生地・学歴・墓所まで載っております。まえがきを見ると著者2人だけで長年かけて作った様子。300ページを超えるこの辞典は、かなり貴重で重要な資料だと思います。

no.05

2016/7/13UP

本店・総務部Aおすすめ!

盛岡弁
絵手紙

文:黒澤勉
絵:藤田祐二郎
盛岡タイムス社
シリーズ①「チャグチャグ馬っこ」の巻(9枚入り)、シリーズ②「わげぇなって」の巻(6枚入り)、シリーズ③「「さむがたべ」の巻(6枚入り)ポストカードになっていて各500円+税です。
(盛岡弁絵手紙より抜粋)
・おへれって くなんしぇなっても ながんすども
【標準語訳 お入りになって下さい。何にもございませんが。】
・わげぇなって そわれでおれも としょったな
【標準語訳 若いなって言われて、俺も年取ったな。】
・のっこりど ゆぎぁついでら ほろてやる
【標準語訳 どっさり雪が積もっている。はらってやる。】
・おすずがに おがえりあんせ あぶねがら
【標準語訳 気をつけてお帰り下さい。(夜道は)危ないですから。

no.04

2016/7/13UP

フェザン店・田口おすすめ!

盛岡伝説案内
其の壱―其の百

髙橋智篇著
盛岡出版コミュニティー
盛岡には、伝説という浪漫を秘めた話がたくさん残されている。観光資源が少ないといわれる盛岡だが、盛岡という地が継承してきた歴史と文化以上の観光資源があるだろうか。街は、時代の移り変わりとともに姿を変えてゆく。姿を変えた街の片隅に、伝え残された伝説の欠片を探し見つけた街の記憶をまとめた本書が、盛岡の今と昔を繋いでくれる。本書に優る盛岡のガイドブックはないだろう。本書片手に盛岡を散歩してほしい。きっと実感してもらえると思う。「盛岡とは何て幸せな街なのだろう。」と。

no.03

2016/7/13UP

フェザン店・田口おすすめ!

ヤマユリワラシ

遠野供養絵異聞
澤見彰
ハヤカワ文庫

『遠野物語』の舞台である岩手県遠野市では、江戸時代後期から大正時代にかけて、死者を追善供養するために描かれた「供養額絵」が寺院に数多く奉納された。寺院などが主導した弔いの形ではなく、地域に住む者たちが自然に行うようになったといわれている。「供養額絵」は、鮮やかに彩られ、一見すると死者を描いているとは思えない。凶作や飢饉が続き、多くの者が凄惨な暮らしを強いられた末に命を落とした時代だった。せめてあの世では幸せな暮らしを、という願いを込めて描かれ奉納されたそうだ。澤見彰著『ヤマユリワラシ 遠野供養絵異聞』(ハヤカワ文庫)は、不可思議な伝承が根づく遠野の風土を下地とし、「供養額絵」にまつわる物語を通じ、東北の厳しい自然の中を生き抜いた領民を描いた時代小説だ。モノノケ小説という枠から脱皮し、民俗学を下地とした物語を紡ぎ始めた著者の今後の活躍に期待したい。

no.02

2016/7/13UP

フェザン店・松本おすすめ!

君に舞い降りる白

関口尚
集英社文庫

鉱石店で石を売るアルバイトをする大学生・桜井修二。つらい失恋体験から、彼は「もう誰も好きにならない」と心に決め、日々を過ごしています。
しかしある冬の日、アルバイト先に現れた少女・雪衣に、少しずつ惹かれている自分に気づきます。さんさ踊りの太鼓の音が響く夜、二人はついに互いの想いを通わせることになります……が、雪衣には修二に隠していた秘密がありました。
著者の関口尚さんは、学生時代を岩手県盛岡市で過ごしたそうです。みずみずしい筆致で描かれる私たちの街・盛岡と、若き彼らの恋の行方をお楽しみ下さい。

no.01

2016/7/7UP

本店・総務部Aおすすめ!

伊山治男写真集

「あの角を曲がれば」 「この角を曲がれば」 これらの写真集は現在ほぼ流通しておらず、さわや書店に在庫として置いてあるだけだと思います。写真は1977年(昭和52年)から1985年(昭和60年)までの木造建築物を中心に、盛岡の当時の日常風景を切り取ったものです。写真の年代の時、個人的には当時小学生だった私は特に何も感じないまま街並みの変化とともに成長してきました。今この写真集を見ると懐かしさやノスタルジーと共に、何かが心の深い所に刺さります。この複雑な感じは何なのか、自分でもよくわかりませんがぞわぞわします。上記の年代に盛岡に居た事のある方ならおそらく、自分自身でもよくわからない想い、或いは忘れかけていた想いが次々に溢れてくると思います。

岩手県立中央病院
2016/07/02
バリューメディカル社
認知症介護で倒れないための55の心得
2016/07/02
工藤広伸 廣済堂新書
岩手県出身の介護ブログ運営者くどひろさん新刊。
黒白 上中下巻
2016/06/24
とりのなん子 講談社
岩手県出身の漫画家とりのなん子さん新刊。
宮沢賢治の詩友・黄瀛の生涯
2016/05/31
佐藤竜一
コ-ルサック社

日中のハーフ黄瀛(こうえい)、波乱の人生。
翻訳出版編集後記
2016/05/26
幻戯書房

岩手県出身常磐新平さん10年間の編集者生活。
わたしのこねこ
2016/05/20
澤口たまみ
あずみ虫
福音館書店
澤口たまみさん新刊絵本。
南部百姓命助の生涯
2016/05/18
岩波現代文庫
「三閉伊一揆」を率いた百姓命助の波乱に富んだ生涯。
宮沢賢治という生き方
2016/05/14
宝島社
サライ 2016年06月号
2016/05/12
特集 生誕120年 宮沢賢治ほんとうの幸い。
ジャパめし。
2016/04/04
白央篤司
集英社
盛岡じゃじゃ麺が表紙。レシピも載ってます。
東北の古代史 5
2016/03/31
熊谷公男 柳原敏昭 樋口知志 吉川弘文館
前九年・後三年合戦と兵の時代。
石ってふしぎ
2016/03/31
柏書房
鬼の手形の「三ツ石」載っています。
「私」を受け容れて生きる-父と母の娘-
2016/03/26
末盛千枝子著
新潮社刊
故・舟越保武氏の長女の末森さんの半生。
岩手の桜
2016/03/14
小林隆写真・文
歴史春秋社刊
石川啄木
2016/02/26
ドナルドキーン
新潮社刊